艦隊これくしょん -艦これ- 陽炎、抜錨します!2

今回は築地俊彦先生の『艦隊これくしょん -艦これ- 陽炎、抜錨します!2』の感想です。更新間隔が開きまくるのはご愛嬌ということで。記事書くリハビリの意味も込めての更新。ほんとラノベ読む時間がほしい。
呉から横須賀に転属してなんだかんだあって第十四駆逐隊の面々と打ち解けた陽炎。そんな中、横須賀鎮守府では大規模な深海棲艦掃討作戦実行のため他の鎮守府から多くの艦娘が招集され、その中には呉鎮守府時代の陽炎の親友・不知火もいた。不知火との再会を喜ぶ陽炎だが、陽炎をよく知る不知火の登場に第十四駆逐隊の面々は微妙な気持ちに。そんなギクシャクした空気が漂う中、深海棲艦掃討作戦は実行される。
というわけで共に戦い友情が芽生えた第十四駆逐隊の物語第2弾。前半は不知火登場関連の話に終始して、不知火との再会に浮かれまくる陽炎を尻目に、我こそは陽炎の相棒だという不知火と陽炎が不知火に構いっきりで気に入らない曙との本妻vs現地妻の百合修羅場が繰り広げられます。いや、本当に。素晴らしいですね、やっぱいいですよ百合でしかも修羅場。曙いつの間にそんなに好感度上がってたんだ。1巻に比べてツンデレ度が飛躍的にアップして見事にヒロインですね、嬉しい限りです。その他の艦娘たちも不知火の登場で皆やきもきしていて、陽炎への好感度の高さがビシバシ伝わってきます。うん、ハーレムですね。
後半は原作ゲームの夏イベントがベースの深海棲艦戦が繰り広げられ、シリアスめのバトル展開。偵察に出ていた不知火や高雄らが負傷し、第十四駆逐隊が助けに行き、南方棲戦鬼と交戦!という展開です。まぁ展開自体は誰が轟沈してどうだとかいう暗い方向には行かないので1巻同様想像通りのもので先が読めて多少緊張感に欠けるところも無いわけではないですが、それも期待を裏切らない展開!と好意的に受け取ることのできる内容となっています。非力な駆逐艦達が仲間のために強大な敵に立ち向かっていく。これで熱くならずしてどうするといったもんですよ。そして場面の端々に出てくる原作ゲームの台詞がなかなかいい感じ。タ級戦の高雄の台詞をはじめ、お馴染みの台詞が物語の非常にいい場面で見事にマッチして登場するもんですから、ゲームプレイ済みならグッと来る物も多いです。
1巻からトーンダウンすること無く、今回も艦娘同士の友情と熱血バトルな王道物語に仕上がっている第2巻。あれだけ浮かれてる陽炎を見ると不知火の出番が今回限りなのが百合的に勿体無くて仕方ありませんが、そこはツンデレ曙はじめメインの子たちがしっかり陽炎ハーレムの役割を担ってくれるでしょう。リンガ泊地が舞台となる第3巻が待ち遠しくて仕方ありません。いやぁ築地先生いい仕事してますねぇ。