復帰(仮)

こんにちは。またまた3年の月日を経ての更新です。

こんなホコリの被りまくった個人ラノベ感想ブログなんかが人の目に入ることがあるのかは全くもって疑わしいところではありますが、最近仕事に余裕ができてまたラノベを読む頻度が高くなってきたので最近読んだ作品の軽い感想でも書こうかと。

 

 

まずは電撃文庫作品の西条陽先生『わたし、二番目の彼女でいいから。』1,2巻。

最初あらすじを読んで同じ電撃の『とらドラ!』っぽい作品なのかなぁと思ったのですが読んでみると全然違いました。不純だの不健全だの書いてある通りエロ分が多く、二番目の彼女でいいと言っていながらどう見ても2番じゃ嫌だと壊れて暴走するヒロインが面白い。やりたい放題の主人公が今後どのように破滅に向かうのかについても楽しみ。

ただ早坂さんの壊れ具合・ヤンデレ描写は面白いながらもちょっとワンパターンかなぁと思うところもあるので今後も期待したいところ。あと2巻で登場した浜波がいいキャラしてたので、3巻以降もサブからの常識人枠で読者の代弁者に徹してほしい感じ。

3巻も買ってあるのでこれから読む。久々のラノベでこの作品に出会えたのは非常に幸運。やっぱりドロドロはいいよドロドロは。

 

富士見ファンタジア文庫から七斗七先生『Vtuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた』3巻まで。

Vtuber企業に所属するも伸び悩んでいた主人公が配信切り忘れてオフの酔っぱらい状態を全世界に晒した結果バズって人気が出た、というタイトル通りの作品。

最近流行ってるホロライブとかそのへんのVtuber界隈を元ネタにした作品で、他のVtuberたちとワチャワチャやって、その配信に対する視聴者コメントも同時に掲載されるという文体の作品。掲示板の実況スレやまとめサイト的な要素があるとでも言えば良いんですかね。Vの切り抜き動画だったりまとめサイトを読んでるようなそういう楽しみ方が強い作品で、出てくるキャラたちがボケ倒すギャグノリはハマればどれだけでも読んでいられる魅力があるかなぁと。美少女Vtuberを題材としているので百合っぽさもそこはかとなく完備。よくわかってらっしゃる。

 

オーバーラップ文庫のあボーン先生『ネトゲの嫁が人気アイドルだった』2巻まで。

こちらもタイトル通り「ネトゲ内で結婚してる相手の中の人が現実世界でアイドルしている同じクラスの美少女だった」という作品。ヒロインが現実世界でも嫁だ妻だと言ってくるイチャラブラブコメで、言ってしまえばそれ以上でもそれ以下でもないです。一様作品全体としては「家族」がテーマなのかなぁといった感じで、家族の在り方や悩みなんかの話が展開されるわけですが、まぁ「現実の美少女アイドルがある日突然自分にべた惚れ状態!」っていう冒頭のインパクトありきの作品である感は否めないかなぁと。

ヒロインの凛香はイラストもよく嫉妬・ヤキモチ多めで確かに可愛いので、そこをどれだけ引き出せる物語となるかですね。

 

GA文庫の海月くらげ先生『優等生のウラのカオ』。

学校で真面目な優等生で通ってるヒロインが放課後服をはだけてSNSの裏垢に投稿する画像を撮影していたところを偶然見てしまった主人公、と言った感じのこちらもタイトル通りの内容。最近タイトルであらすじ説明する作品ほんと多いですね。

ヒロインの秘密を知ってしまった主人公を共犯にすることで口止めし、以後一緒に撮影したりしながら自然と仲良くなっていく、という想像通りの作品ではあるんですが、「裏垢に自撮りエロ画像投稿してる普段は優等生な美少女」という設定の割にはエロ要素が薄いかなぁといった印象。ぶっちゃけもっと過激な作品は探せばいくらでもあるよなぁと。ただ、表の優等生顔と裏のフランクな素顔を使い分けるヒロイン間宮優はそれなりに魅力的に描かれていたので、続刊があるのなら裏垢要素・SNSで不特定多数に肌を晒すという露出・痴女的なエロ要素を強めでお願いします。

 

 

いやぁ、久しぶりにラノベを読むとやっぱり面白い作品が多いなぁと。特に今はスマホ電子書籍でいつでも空いた時間で読めるというのがいいですね。カバンに文庫本いれてなくて良いのはデカい。なろうやカクヨムなどネットの投稿小説が幅を利かせ、自分が以前熱心に読んでいた頃とはだいぶ流行や作品の傾向が変わったなと思うラノベ界隈ですが、それでも面白いものは面白い。玉石混交であることは10年経とうが15年経とうが変わらないライトノベルというジャンルに久しぶりに帰ってきて懐かしく思う今日このごろでした。