俺のリアルとネトゲがラブコメに侵蝕され始めてヤバイ6

今回は藤谷ある先生の『俺のリアルとネトゲがラブコメに侵蝕され始めてヤバイ6』の感想です。
オン・オフどちらもハーレムなラブコメラノベ第6巻。姫、リコッタ、ましゅー当番回を終え、さぁ本筋だ!と意気込んで読み始めましたが今回は殆どがスーパーストーカー美咲さんパート。あぁ、美咲さんも他の3人のヒロイン同様形式的な当番回をするんですか、そうかそうくるか・・・と思ったんですが、流石に前の3人とはポジションも違いますし安易な当番回ではなかったでしょうかね。
慧太は美咲と温泉旅行に行くことになり、そこに雫がついてきて・・・というラブコメ作品のお約束展開がオフライン世界で展開されるのですが、カラーのサービス挿絵があるにはありますがそれでもオフ側の描写はサラッと流されている印象です。せっかく旅行に来ているのにいつも通りゼクスにログインして、ゲーム内でみんなで料理対決だのを繰り広げるといういつも通りの日常パート。中盤までは特に話も進まず、美咲さんプッシュというわけでもなく、いつも通りのダラダラ展開。リエルはもちろん可愛いですけどね。
ただ、終盤になると流石に話も動き始め、美咲さんの個別ストーリーを挟みつつ、今まで散々放置してきたメルルーナとGMの陰謀の話へ。2人の企みとは、リエルのリアルへの拒絶的な精神波を増幅して全てのプレーヤーにフィードバックすることによって、ゼクスこそがリアル世界であると思い込ませてゼクスを理想のファンタジー世界にすることでした!!・・・はい、そんなところですよねわかってました。まぁ手違いでリエルではなく雫が取り込まれて、囚われの身になってしまったりもしてますが、それも想定内といいますか、プレーヤーがゲーム内に閉じ込められた危機感とか囚われの雫とかよりも、やっぱり雫がメインヒロインだったんだなぁといった感想のほうが強いです。慧太と美咲のキスを目撃してリアルを拒絶した雫の気持ちが錠前と鍵によって拡散されたゼクス。囚われた雫や他のプレーヤーをリエルはどう救うのか?想定内すぎる展開ではありますが、まぁど真ん中の王道ですから悪くはないですね。あとがきにも書かれているように次回はオン主体になるでしょうし、リエルの活躍が大いに期待できる展開ですので、私としてはそれほど不満はない展開です。リエルが可愛く活躍することこそがこの作品の一番のポイントですから。
てなわけでやっと、本当にやっと話が動き始めた第6巻でした。美咲さんの個別回が薄かったのはちょっと残念ですけど、まだ過去に慧太、雫、美咲で繋がりがあったっぽいことも匂わせていますし、今後の活躍はまだ期待できそうですかね。今後はメルルーナと協力しながらGMと対立、雫と他のプレーヤーを助け出すという展開になるのではと予想していますが、まさか7巻がメルルーナちゃん当番回になったりしませんよね?流石にまた1巻1人の当番回形式ではなくガッチリと本筋を進めてくれると信じています。そうすれば自ずとリエル主体の話になるでしょうしね。