俺のリアルとネトゲがラブコメに侵蝕され始めてヤバイ5
俺のリアルとネトゲがラブコメに侵蝕され始めてヤバイ5 (HJ文庫)
- 作者: 藤谷ある,三嶋くろね
- 出版社/メーカー: ホビージャパン
- 発売日: 2012/11/30
- メディア: 文庫
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オン・オフどちらもハーレム展開なラブコメ作品第5巻。姫、リコッタときて今回はましゅーの当番回です。バーチャルに身を捧げると意気込んでいたましゅーが突然アバターを削除してしまう。原因を突き止めるべくリアルで家を訪ねてましゅーの夫・鳴海と面会するも、結局ましゅーとは会えずじまい。慧太はましゅーをネトゲに連れ戻すことができるのか?
といった内容の話で、大筋では前回の予想通りましゅーの当番回を予定調和的に消化したといった印象ですかね。前回登場した鳴海の振りかざす「由緒ある家の仕来り」という、今まで他作品で嫌というほど見てきたお金持ちキャラのお決まりパターンに慧太が立ち向かってましゅーを取り戻すという展開で、まぁそのましゅー周辺の話については面白いところは全くといっていいほど無いです。金持ちサイドがひたすら自分勝手な理論を振りかざして主人公サイドの発言には聞く耳持たず、そして最後に主人公側が勝利すればちゃっかりハーレムメンバーの仲間入り。3,4巻と同様単調なヒロイン当番回が繰り返されることに不満を感じましたが、それ以上に今回は鳴海関連の話が単純に不快でした。他ヒロインの出番が減らされてこんなキャラが準レギュラーになられても困ります。次回以降は出て来ないでください。
そんなくだらない話はこれくらいにして、以前から匂わせていたメルルーナとGMの企みは今回もほぼ進みませんでしたが、とうとう次回進展があるとのこと。なにやら暁天の鍵と逢魔時の錠前で新世界への扉を開くらしいですが、これが慧太がバーチャルに没入することとどう関係があるのか、3冊も4冊も焦らした内容なのですからさぞ大層な陰謀なんでしょうきっと。この2人の陰謀に雫や美咲がどのように関わってくるのかも今後が楽しみです。美咲の最後のメールに関してはいかにもウソっぽいですがこれもどうなるんでしょうかね。
そんな感じで面倒くさく退屈なヒロイン当番回もようやく終了し、やっと次回から物語が動き出しそうです。今回はまぁまぁリエルの出番はあったかとも思いますが、GMとメルルーナの陰謀が動き出す次回以降はオンライン側がメインとなってリエル描写が増加するに違いない!ここからが本番なんだ!と信じて疑わずかなり期待していますので、今回みたいな展開に次回以降ならないことを切に願います。あと、今回美咲さんの出番が少なかったのがなにげに寂しかったりしました。彼女が今後のキーキャラクターになればいいなぁ。