駒都えーじ画集

今回は駒都えーじ先生の画集の感想です。
イラストレーターの駒都えーじ先生の画集が今年はたくさん出ましたね。いやぁ、こつえーファンとしては嬉しいことこの上なしなんですが、まさかこんなに出るとは思いませんでした。ということで1冊ずつ簡単に感想を。長くなったので折りたたんでおきます。

チャンピオンRED (レッド) いちご 2012年 05月号 [雑誌]

チャンピオンRED (レッド) いちご 2012年 05月号 [雑誌]

1冊目は秋田書店チャンピオンREDいちごVOL.31別冊付録 永久保存版駒都えーじイラストコレクション』です。1冊目から画集と言えるかどうかは微妙ですが、単なる付録レベルではなくカバーなんかもしっかりした中々の出来です。創刊号から30号までの表紙イラストと付録の表紙イラスト2点を収録。1枚1枚に駒都えーじ先生のコメント付きで、コメントを読みながらイラストを見直してみるのもまた一興です。ただ、VOL.25の付録冊子『いちご温泉へようこそ!』の表紙イラストは収録されていませんし、当然31号以降の表紙イラストや付録イラストは収録されていません。そこらへんはいつかちゃんとカバーして欲しいですね。次はソフトバンク・クリエイティブ『駒都えーじ@ARTBOOK』です。この画集は内容にまとまりはなく、成年誌の表紙やカードゲーム用イラストから、planetarian魔女っ娘ア・ラ・モードスパロボ学園などのゲーム、ブログ妖精ココロなどの単発系や版権イラストなど、後述する角川系以外のイラストを手当たり次第といった感じです。こういった細かいところはチェックするのが中々大変なので、こんな風に一冊にまとめてくれるのは非常に有り難いですね。結構古いイラストなんかもちょくちょくあって、今の画風と比べてみるのも楽しいものです。お気に入りは表紙イラストですね。同人誌からの流用キャラなのは分かってましたが、この娘天使がモチーフだったんですか。

3冊目はPASSING RIM『Maple Mix』です(写真右)。駒都えーじ先生の同人誌総集編第2弾で、ガンダムらき☆すた初音ミク、古いものではうさだ本なんかも収録されています。やはり駒都えーじ先生といえばメカ娘で、エグゼリカのラフ絵なんて最高です。うさだ本だけ極端に古いので画風がそこだけ違いますが、これはこれでいいものです。「駒都えーじ先生といえばうさだ」というイメージを持っていた時期もありましたね。今は描かないと仰っていますが、今の画風で描いたうさだも是非見てみたいものです。ちなみに写真左は第1弾の『Full METAL SHOT』で、表紙の娘はソフバン画集の女の子と同じです。って今読み直したらちゃんと天使がモチーフって書いてありますね。4冊目はエンターブレイン駒都えーじ画集2@工画堂スタジオ』です。タイトル通り工画堂スタジオのゲーム、今回は“蒼い”シリーズの3作目『暁のアマネカと蒼い巨神』と4作目『白銀のカルと蒼空の女王』が中心の画集です。PC版のCGはもちろんイラストラフや移植版の追加グラフィック、、店舗特典や雑誌掲載のイラストも収録されていて、第1弾と合わせてシリーズを完全網羅しています。駒都えーじ先生も画集の中で仰っているように、第1弾に比べて肌色成分が急激にアップしたように思われます。曰く「時代性のせい」だそうですが、確かにこういう流れは業界全体にあるでしょうね。まぁファンの1人としては駒都えーじ先生のえちぃイラストを見れて眼福だなぁとだけ思っておきます。画風も当然最近のものばかりで、ゲームをやっていない人にもおすすめの一冊です。
電撃萌王 2012年 10月号 [雑誌]

電撃萌王 2012年 10月号 [雑誌]

5冊目、実際には4.5冊目みたいなものですがアスキー・メディアワークス電撃萌王2012年10月号付録 Apple SHOT 電撃駒都えーじ』です。これは内容的には下の画集のお試し版といった感じのものなのですが、ここにしか載っていないコメントやインタビュー、仕事場紹介記事などもあり、こちらはこちらで面白かったりします。また、ゲストさんのリプたんイラストも5点収録されてたりもします。最後はアスキー・メディアワークス駒都えーじ@マジカルマトリクス』です。萌王やドラゴンマガジンなどの角川系雑誌に掲載されたイラストを集めた画集で、計320ページ!分厚いです。比率的には萌王:まぶらほ:その他=1:8:1くらいでほとんどまぶらほ画集ですね。雑誌掲載イラストといっても文庫に収録されたモノクロ絵なども結構あるので目新しさがないものもあったりしますが、それでもそれぞれに付けられたコメントと合わせて見直してみるのも面白いですし、忘れかけている内容を思い出したりまぶらほの歴史を振り返るといった楽しみ方も出来ました。萌王関連も量こそまぶらほに比べ少ないですがX-RATED抱き枕イラストだったり胸出し差分だったりのお楽しみ要素があったりとかなり充実してます。エロって偉大だなぁ。
こんな感じで大量に駒都えーじ先生の画集が出たわけですが、当然内容がかぶることもなく、どの画集もそれぞれ十二分に楽しめました。今年の分だけで諭吉さんが1人居なくなる値段ですが、それだけの価値はあったと思います。まぁあえて序列を付けるとすれば角川版>工画堂版>ソフバン版といった感じですかね。角川版は量・質共に圧倒的といった感じです。来年には角川版第2弾が発売予定だそうで、イリヤやジャンクフォースを含めたラノベイラストを収録するそうです。イリヤのゲームなどの版権イラストやLoversTen、萌王の野球拳なども収録されたりしないかなぁ〜なんて甘い願望を抱いていますが、さてどうなるでしょうね。
それにしても、こんなにたくさんのイラストにコメントつけるの大変だったろうなぁ。