精霊使いの剣舞8 決戦前夜

精霊使いの剣舞8 決戦前夜 (MF文庫J)

精霊使いの剣舞8 決戦前夜 (MF文庫J)

今回は志瑞祐先生の『精霊使いの剣舞8 決戦前夜』の感想です。
タイトル通り「決戦前夜」ですね。決勝進出を決めたチーム・スカーレットが決戦前の休息を満喫するという内容。といってもカミトとクレアの過去回想が結構な分量をとっていて、特にカミトの過去部分が印象に残っていますかね。幼かった彼が女装なんかしながらグレイワースと過ごしていた頃の話ですからね。当然挿絵もレン・アッシュベル仕様で、私個人のニーズにしっかり応えてくれているものになっていたので印象深いのは当然なんですが。あとはレオノーラとデートしてカミトに好意を寄せる子がまた増えたり、決戦に向けてグレイワースがカミトに奥義を伝授してご退場なさったりと物語的にはそこまで大きな出来事はなかったですね。まさしく休息回といった感じです。
戦闘続きだった今までと比べるとだいぶあっさりとした大人しい内容でしたね。まぁ私としてはレン・アッシュベル版カミトが出てきてくれたのでなんでもいいです。本編内容の方は毎回言っているように「期待もなければ不安もない」という抜群の安定感に全幅の信頼を寄せていますので。次回からは決勝ということでクレアの姉やレスティアなんかの物語の核心に触れていくことになってストーリー的に盛り上がっていくんでしょうが、それでもきっとこの作品はこの安定感を維持してくれるだろうという安心感があります。テンプレって良いもんですね。