俺のリアルとネトゲがラブコメに侵蝕され始めてヤバイ4

今回は藤谷ある先生の『俺のリアルとネトゲがラブコメに侵蝕され始めてヤバイ4』の感想です。
オン・オフ両方でヒロイン達とイチャコラするのがメインの本作は4冊目。前回の姫回に続き、今回はリコッタ回です。ギルドメンバーで同人誌即売会に参加するというのが今回のメインで、そこで極度のあがり症のリコッタがコスプレをしてカメコに囲まれたりと、基本的に今回はオフライン中心で話が進行します。ということで今までと比べてリエルの出番が少なめでしょうかね。リエル目当てで買っている私にとっては由々しき事態です。一応リエルのサービス的なものもありましたが、それよりも出番が欲しい。より多くリエルの出番を!
と言いたいところなんですが、恐らく次回もオフ中心になるんでしょうかね。姫、リコッタと来て次はましゅー回だと思われます。ましゅーのリアル側の関係者・鳴海も登場したので間違いなくでしょうが、う〜ん。ヒロイン1人1人の当番回を順番に描いていくのはいいんですが、それと並行して描かれるメルルーナとGMの思惑などの本筋的な話が思わせぶりな描写だけして一向に進む気配がないので、1冊全体でもただ淡々とヒロインの当番回イベントをこなしているだけといった風な印象を受けてしまいます。そのヒロインイベントが面白ければ本筋が保留されてもいいんですが、これもまたありきたりなもので、それを2回も3回も続けられて話も進まないとなると、そろそろ不満が募ってきます。新キャラの鳴海もあまり良いキャラとは思えませんでしたし、そろそろしっかりと物語を動かしていって欲しいところ。でも恐らく次の5巻も似たような感じでしょうね。
ネガティブな感じなことばかり書きましたが、工藤美咲の描写に関してはなかなか馴染んできたかなと思います。似たような立ち位置に4人もいるギルド組のヒロイン達と違って、彼女たちと対立する位置からコメディ要素を振りまいてくれる彼女は今回で結構お気に入りキャラになりましたね。彼女には今後も深くギルドメンバーたちに関わっていって欲しいので、さっさとましゅー編を終えて慧太・雫・美咲の3人をメインにして進行して欲しいんですが、どうなるんでしょうかね。
そんな感じで機械的にリコッタ回を消化したという印象の強い第4巻。おそらく次の5巻のましゅー回も似たような感じになるでしょうから、本番は6巻からですかね。まぁそんな読み方をしているならここらで切ってもいいんですが、それでも私はリエルのために読み続けます!毎度言っている通り、リエルさえ出番があれば私のモチベは保たれるので。ただやはり、もう少し工夫が欲しいというのも事実ですね。今のままではあまりにも単調過ぎます。