おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ!4

今回は村上凛先生の『おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ!4』の感想です。前回のエントリーから2週間も経ってしまった。せめて週1更新したいです。
オタクとリア充の協力物語第4弾。前回小豆フラグを立てたり長谷川さんと花火を満喫したりとリア充レベルが急上昇していた直輝ですが、まぁそんなに上手くいかないよねということで今までと違って結果オーライとはいかない4巻目です。
前巻から準備していたイベントとして小豆との映画デート、鈴木彼女持ち疑惑と長谷川さんオタク疑惑。この3つが今回の主題となるわけですが、まぁ全てにおいて想像通り。映画デートは桃に以前教えられたことを実践して表面上は上手くいくものの、桃のことが気になり最後はデートを放り出して桃のところへ行くために小豆放置。その桃に関しても鈴木の彼女持ち疑惑解消とカラオケイベントから二人が急接近。直輝の本命である長谷川さんもオタク嫌いが明らかとなるなど、今まで主人公補正で順調に進んでいたリア充化もここで小休止といった感じです。まぁ桃のところへ駆けつけた件に関してはカッコよくはいかなかったかもしれませんが主人公としては正しい行動の部類ですし、長谷川さんのオタク嫌いに至ってはそもそも直輝がオタクから脱却してリア充としてアピールするのがこの物語の主旨だったはずなので全く問題ないはずなんですけどね。しかし小豆のフラグは今回で完全に折れたんでしょうかねぇ。まだ修復できるのだろうか、それこそ主人公補正で。
以前から言っていた通り今までが上手く行きすぎていたのでこのくらいがこの痛い主人公なら普通だろうと思いますが、作品としては今回は直輝のサクセスストーリーに暗雲立ち込める小休止回といったところでした。まぁこの苦境(?)を乗り越えてハッピーエンド!という筋書きであることは間違いないと思いますが、少し気になるのはやっぱり直樹が桃のほうに傾きつつあるかなぁというところ。ポジション的に桃がメインなんでしょうけど、個人的には初志貫徹で長谷川さんエンドになってほしいんですよね。努力してリア充となり彼女をゲット!という古典的なときメモ的展開が読みたいです。