プラナス・ガール５

プラナス・ガール(5) (ガンガンコミックスJOKER)

今回は松本トモキ先生の『プラナス・ガール５』の感想です。
男の娘漫画の今作品も５巻目。男の娘ヒロインというネタだけでよく５冊も出したなぁと思いますが、正直そろそろネタ切れなんではなかろうかと感じたりもします。いつも通り可愛らしい男の娘ヒロインの絆に主人公の槙が振り回されるという、この作品最大の売りであり毎度おなじみのシチュエーションは今回も十分に用意されていて、それを目当てに買っている私はそれなりに満足してはいます。その部分に関してはさすがの安定感といいますか、まぁいちゃついているだけなんでブレる要素も特にありませんね。
ただ少し気になるのが前巻から続いている百合ストーリーのほう。私は百合モノ自体は大好きですし、収録されている話も悪いものでは決して無いんですが、単行本のページに対して占める百合の割合が少し多すぎるといいいますか、「男の娘ネタ一本じゃキツいから百合ネタで補完してるんだろうか」といった風に邪推してしまうんですよね。同性愛という共通のテーマがあるので違和感はないんですが、プラナス・ガールという作品に百合要素は求めてなくて、百合を入れるくらいなら絆成分を増やしてくれよ！とつい思ってしまいますね。
この作品がいつまで続くのかは分かりませんが、４巻や５巻のように百合ネタを大量に挟んでダラダラと延命していくよりかは、スッパリとキリをつけて百合は百合で独立した作品として仕上げて欲しいというのが個人的な意見ですかね。ただの私の願望です。次の６巻で絆成分100%だったら「百合は百合で分離しろ！」なんて言ってたことをすっかり忘れて大喜びしていることでしょう。まぁこの５巻に関しては槙の女装メイドが見られただけでもしっかり元は取れたので単行本単品では満足してます。