緋弾のアリアⅫ 狼狗に降る雪

緋弾のアリア (12) (MF文庫J)

緋弾のアリア (12) (MF文庫J)

今回は赤松中学先生の『緋弾のアリアⅫ 狼狗に降る雪』の感想です。本当はこの巻が出るまでに既刊の感想を全部上げたかったんですが、いろいろ忙しくて時間がなかったので新刊の感想です。
前回11巻ではジーサードとの戦闘でキンジの戦闘力がもう色々とおかしいところまで行ったりして大盛上がりでしたが、今回の舞台はキンジの念願叶い一般高校ということで、戦闘は少なめです。武偵を辞め、普通の高校生としての第一歩を踏み出したキンジが一般高校の普通の生活に馴染めずにボッチ化したりとまぁ大体予想通りの展開です。そんな状況でも女たらしな面は健在で、昔の女と新しい女の新キャラ2人が登場するところがアリアらしいというか、MFJらしいというか。増やしすぎには気をつけて下さいとしか読者としては言えませんね。この作品ならそこら辺のバランスは大丈夫だと思いますが。
普通の生活に憧れていたキンジですが、結局は裏世界とのやり取りなんかに安心感を覚えてしまったりと、武偵としての生き方が染み付いてしまっていて、またそれが一番肌に合っていると再認識する流れも予想通りですね。そりゃあ普通の生活に馴染んでしまったらこの話続きませんからね。今回のようなチンピラ相手に「キンちゃんつええ!」な展開もいいもんですが、やはり終盤に登場したような強大な敵に対して、キンジがどのような人外技を駆使して対応するのかがこの作品の一番の楽しみですから。今回も銃弾掴みがありましたが、相手が小者でしたからね。キンちゃん様の大活躍については次回に期待します。
そんなわけで、結局は戦いの世界に戻ってきたキンジ。次なる相手は孫悟空。金三ことジーサードを一撃で倒す圧倒的な力を前にして、どのように戦うのか。毎度のことながら次の気になる締め方で早く13巻が読みたくて仕方ないんですが、孫悟空関連よりもジーサード生きてますよね?彼は中々いいキャラしてるのでここで退場してほしくないんですが。まぁこの作品は今まで1人も死人は出てないような気がするので大丈夫だとは思いますが、気になるものは気になるので作者の思惑に素直に乗せられておこうと思います。
まだ書いてない5〜11巻の感想は時間があれば1つにまとめて書こうかなぁ。