緋弾のアリア

緋弾のアリア (MF文庫J)

緋弾のアリア (MF文庫J)

今回は赤松中学先生の『緋弾のアリア』の感想です。富士見の『消えちゃえばいいのに』が読みかけだったりニーナ5巻も発売されたり、それ以前に積読が大量にあったりと読むものは十二分にあるくせに買ってしまいましたアリア全巻。自分でも馬鹿だと思います。
1巻は武偵高校に通う主人公・遠山キンジの前にSランク武偵の神崎・H・アリアが現れたことで事件に巻き込まれていくといったテンプレな内容。まぁキンジも一般人とは言えない立場・能力の人間ですし、キンジの私情も色々絡んできそうなので、単なる巻き込まれ主人公かというとそうでないような、でもやっぱりテンプレ的な内容なような。行ってしまえば「無難」です。
この1巻では基本的にキンジとアリアのみで話が進行して、内容についても2人が仲間になりましたというだけなんですが、まだ出てきていない設定が色々有りそうなので次も読んでみようという期待はそれなりに持たせてくれますし(既に全部買ってしまったというのも大きいですが)、なによりも文章が読みやすくスラスラ進めることができる点が高評価。ヒステリアモードや戦闘描写、擬音だったり防弾制服、防弾跳び箱などツッコミどころは多々あるものの、その程度のことと流していけるだけの全体的な"軽さ"が読みやすさ込みでこの作品の最大のアピールポイントだと思います。ライトノベルらしい作品ですね。
1巻時点ではまだ序章すぎて、物語については今後に期待としか言うようがないですが、2巻以降キャラも増えていって世界観も広がっていくみたいですね。軽い文体で軽く読めるまさにライトノベルといったこの作品で今後シリアスっぽい展開が来た時にはたしてこの"軽さ"と噛み合うのか、不安と期待が半々といったところですが、まぁ11巻も続いてアニメ化もされた作品ですし大丈夫でしょう。あとは私のモチベーションが持続するかが唯一にして最大の問題ですかね。