星刻の竜騎士Ⅶ

星刻の竜騎士(7) (MF文庫J)

星刻の竜騎士(7) (MF文庫J)

今回は瑞智士記先生の『星刻の竜騎士Ⅶ』の感想です。
まず最初にひとつ。前回お休みだった触手さんが今回はしっかりばっちり登場していました。しかも今回はカラーイラスト付き。やはりいつも在るものがちゃんとそこに在るというのは落ち着くものです。触手さんおかえりなさい。これからもよろしく。
とまぁ戯言はこれくらいにして、今回は6巻からの続きで五百年祭編後編、聖騎武闘会決勝篇です。予選でレベッカに対オスカー戦への稽古をつけてもらったアッシュ。いざ決勝戦が始まろうという五百年祭最終日、華々しい祭りの裏にはある者達の黒い思惑が見え隠れしていた…。といった具合の第7巻です。
巻を跨いでまで展開される聖騎武闘会が平穏に終わるわけがなく、アッシュたちには毎度のごとく様々な障害が降りかかるわけなんですが、見せ場としては主に2つ。一つ目はナヴィーの恋とエーコの転送シーン。ナヴィーがアッシュに好意を抱いたために真実を伏せてアッシュとできるだけ長く二人きりでいようとするナヴィー、可愛いじゃないですか。ハーレムメンバーが増えすぎな気もしないではないですが気にしちゃ負けですねMFJですし。それぞれのキャラ描写が薄くならなければいいです。
そして二つ目はラストのシルヴィア聖天竜騎士化の場面で、ベッタベタな展開ながらも楽しめる展開ではあったんですが、ぶっちゃけその前のコゼットさんの闘気(オーラ)描写のほうが印象に残ってます。ここらへん絶対ノリノリで書いてますね瑞智先生。ドラゴンやらが蔓延る世界ですから、オーラの一つや二つ可視化されてダメージを喰らっても全く問題ないです。えぇ問題ない。瑞智先生が楽しそうでなによりです。
全体としては色々起こっていたように見えて大して話は進んでいませんね。決勝が有耶無耶になって姫さまが覚醒したくらいです。次回からは本格的に物語が動き出しそうなのでストーリー面での進展を期待します。あと、キャラクターがだいぶ増えてきたので、そろそろ絞るべきかなぁとも思ってみたり。今回のキャラ数とキャラ描写の濃度がギリギリのラインだと思います。そういえばアンジェラ先生ってどうなったんだろう。