デート・ア・ライブ3 狂三キラー

デート・ア・ライブ(3)狂三キラー (富士見ファンタジア文庫)

デート・ア・ライブ(3)狂三キラー (富士見ファンタジア文庫)

今回は橘公司先生の『デート・ア・ライブ3 狂三キラー』の感想です。コミカライズはエースとエイジの2誌でするようですね。エイジはいいとして、エースはどうするかなぁ。単行本まで待ちますかねぇ。
今回は今までと違い、人を殺すことを躊躇わない悪い精霊・時崎狂三が登場。今までの対話による懐柔がほぼ不可能な相手に対して士道がどう対処するのか?といったところがメインなわけですが、ここでまさかの「次巻に続く」。前半はいつも通り十香や折紙を交えたラブコメパートで狂三の凶暴性も露見せず、このままバトルを経て狂三懐柔だと拍子抜けだなぁと思っていたところ、終盤は怒涛の展開。和平交渉が失敗し絶体絶命のところに颯爽と現れたのは、炎を身にまとう義妹・五河琴里。こんないいところで止めないでくださいよ橘先生!早く続きを読ませろー。いや、しかし次出るのはカルマの8巻だったか?もうどっちでもいいから早く出てくれー。
悪い精霊として登場した狂三がなかなか面白そうなキャラですね。確かにいかにもな悪役なんですけど、彼女の能力で現れていた過去の彼女なんかを見ると、最後にはちゃんと救ってあげて欲しいと思ってしまいます。まぁこのままバトル展開側の完全な悪役ポジを通してもらってもいいっちゃいいんですけど。また、もう一人新キャラとして士道の実妹・崇宮真那が登場したわけなんですが、今回のみではなんとも言えませんね。ラストの琴里の件など、士道の過去についての記述がされてからが彼女の本当の出番となりそうですので、今のところはまだちょっとぱっとしません。
既存キャラについては、十香は今まで以上にメインヒロインしていますし、折紙もいつも通り。折紙に関しては本編よりもドラマガの短編と4コマでとても彼女らしい活躍をしているのでそちらの方の印象が強いですが、鳶一らしさが出ているので全く問題ないです。問題は前巻でヒロインを張ったはずの四糸乃が完全に空気なことですね。最初に数ページ出ただけじゃないですか。キャラが増えていく作品の設定ゆえにしょうがないとも言えますが、どうにか出番をあげて欲しいところ。そうでないとあまりに不憫です。
琴里登場で最高に盛り上がる場面で終わった今巻。士道を手に入れようとする狂三の目的や琴里の正体、そして依然明かされない士道の過去などいくつもの謎を残したまま次巻へ続くので、ここでお預けをくらうのは正直かなりキツい!狂三の読み方がしっくりこないとかもうどうでもいいです。早く続きを出すんだ橘先生!