となりのランドセルw1

となりのランドセルw 1 (ジャンプコミックス)

となりのランドセルw 1 (ジャンプコミックス)

今回は宮下未紀先生の『となりのランドセルw1』の感想です。
今現在、空前の宮下未紀ブームが私の中で巻き起こっております。そんなわけで、「ピクシーゲイルの続きを!いや、せめて未収録回だけでも単行本に!」と叫びたいところですが、今回はこっちの感想です。
主人公・山田一郎は同級生・藤崎栞に片思い中。何度も告白しようとするも未だ達成できずにいた。そんなある日、隣に巨乳小学生・佐倉萌絵が引っ越してきた。度重なるハプニングであらぬ誤解を栞にされてしまう一郎。一郎の恋は成就するのか?
といった内容で、タイトルや表紙で分かるように、作品の意図としては間違いなく萌絵がメインでしょう。巨乳小学生という実にあざとい属性を売りにしていると思われます。ですがメインヒロインは間違いなく藤崎栞だと思うわけですよ。萌絵というキャラクターに私が全く魅力を感じないというのもあるのですが、作品内の扱いもこの1巻に限れば間違いなく栞のほうが優遇されています。萌絵はあくまでも栞のツンデレ描写を引き出すための賑やかし要因といった印象を受けますね。
しかし、この作品の一番の売りであろう部分に価値を見出せないとなると、後に残るのはベッタベタなラブコメエロコメだけなんですよね。個人的には藤崎栞というキャラクターが気に入ったのでそこに価値を見出して今後もこの作品を読んで行こうとは思っていますが、やはりこの作者には『ピクシーゲイル』や『瑠璃垣夜子の遺言』のような作品のほうが合っているんじゃないかと思います。それでも絵の上手さは流石ですので、それだけでも買う価値はあると思いますが。
ところで藤崎栞という名前は狙ってつけたんでしょうかね。掲載雑誌の読者層がどの程度のものかは知りませんが、PCエンジン版で17年前、SFC版でも15年前ですからね。中高生なんかじゃ知らないんじゃないですかね、あのラスボスの赤髪ヘアバンド。まぁ私は虹野さん派ですけどね。