よくわかる現代魔法 ガーベージコレクター

戯言シリーズの合間の息抜きついでに途中まで読んであったものを消化しようということで、今回は桜坂洋先生の『よくわかる現代魔法 ガーベージコレクター』の感想です。
1巻の感想でも書いたんですが、現代魔法を読み切ることが私にとって一種の挑戦みたいになってます。魔法がプログラム化されている世界観や登場キャラクター達は私の好みそのものだったりするんですが、何故か一気に読み切ってしまうことができないんですよ。そして長期間放置。なんででしょうかねぇ、作者の文章との相性なんでしょうか。
それはともかく本編についてですが、あれ?こよみが主人公じゃなかったでしたっけ?といった具合で、いきなり登場した皆崎達彦に意表を突かれつつも、やっぱり美鎖さんが主人公でしたかね。こよみなんてほぼ空気で、最後は魔法打消しアイテム扱いですよ。それでいいのかこよみ。内容については過去の記憶とどう折り合いをつけて生きていくのか、といった内容。本編中にも書かれていますが、過去の記憶なんて都合のいいように改竄・消去されるものですよ。どんな仕組みかは知りませんが人間の脳って上手く出来てるもんですね。本編中では敵みたいな扱いですが、ガーベージコレクターさんも決して悪い奴じゃないはずですよ、えぇ。
そんな感じでどうしようもなくどうでもいい事を考えながら読み終えた現代魔法2巻。この盛り上がってるのかどうか分かりずらい流れが独特の雰囲気を出していていいですね。3巻以降もきっと読破するのに長時間かかるのだろうと思いながら、戯言シリーズに戻ります。