クビツリハイスクール 戯言遣いの弟子

クビツリハイスクール 戯言遣いの弟子 (講談社ノベルス)

今回は西尾維新先生の『クビツリハイスクール　戯言遣いの弟子』の感想です。
戯言シリーズ第３巻となる今巻ですが、今までと少し毛色が違ったような気がします。まずいーちゃんが女装して女子高に潜入！もうこれだけで私は満足です。イラストも３枚ほどあり申し分ない。まぁ女装モノとして読むような作品ではないですけどね。あと登場人物の１人である萩原子荻が何だか知らないけどデレました。そんな作品でしたっけこれ？巫女子がアタックかけてたり、友は好意むき出しだったりと２巻までにもデレっぽいものは有るといえば有った気もしますが、今回のは普通にデレたといいますか、ちょうどいい具合にデレてました。そんなキャラもすぐ死んでしまうのがこの作品なんですが。そんなわけでいつもよりも雰囲気が明るかったかな、なんて思ってます。
また、２巻までは一応ミステリーしていたはずですが、この３巻ではほとんどミステリーではなくなってますね。それどころか終盤の請負人vsジグザグなんて完全に異能力バトルになってます。それ自体が十分面白いですし、そもそもミステリーであることに拘りを持って読んでいた作品でもないので、面白くさえあればなんでもいいんですけどね。
とまぁ物語の展開よりもキャラクター達を前面に押し出し始めた戯言シリーズ第３巻。ページ数も一気に半分ほどになり、前巻までと比べて内容・分量ともに飛躍的に読みやすくなりました。分量に関してはもう少しあってもいいですが、個人的に読む時間が限られているので、今回のようにすらすら読み進められるほうが気分的にいいですね。そんなことを言ってると次は上下巻に分けられてしまっているわけなんですが、まぁ気ままに読んでいくとします。