クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い

クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)

クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)

今回は西尾維新先生の『クビキリサイクル 青色サヴァン戯言遣い』の感想です。本当は『これはゾンビですか?8巻』の感想を書くつもりだったんですが本屋に取りに行ったら「13日入荷です」なんて言われてしまったのでゾンビは明日取りに行くとして、今回は戯言シリーズの感想。
これが初めての西尾作品です。なんというか案外まともなミステリーな流れだったなぁという印象ですね。巷の評判から、もっとキャラクターを前面に出してくるものだと思っていましたが、それは2巻以降そうなるんでしょうか。内容に関しては、「首が無いから入れ替わり」というところまでは思いつきましたが、あんなに何重にも入れ替わりが発生していたというのは予想外でした、というかあっちこっちで入れ替わりばかり起こっているという状況に納得いかないと思いつつ、超能力者なんてものが出てきている時点で今更かと考えるのを放棄しました。天才天才と連呼する割にはそうでもなかった気もしますが。1巻の時点で気になることといえば、主人公いーちゃんの過去だったり、内面だったりぐらいですかね。あれだけ思わせぶりに描かれていたのできっとなにかあるんでしょう。
初めての西尾作品ということで多少構えていた部分もありましたが、読んでいくうちに先が気になりどんどん夢中にさせられました。最初のキャラ紹介あたりは少し読みにくいというかかったるかったり、久しぶりの講談社ノベルの2段構成に慣れなかったりもしましたが、それも慣れたので2巻以降は大丈夫でしょう。手元にはヒトクイマジカルまで既にあったりしますが、最近色々忙しくて読んでる暇が無いとか、それ以前に現代魔法はどうしただとか、そんなわけで積読がどんどん増えていくのです。あぁ時間が欲しい。