俺の妹がこんなに可愛いわけがない8

今回は伏見つかさ先生の『俺の妹がこんなに可愛いわけがない8』の感想です。
PSPのゲーム買うか…。」読み終わった直後の正直な感想です。あやせが可愛すぎる!これは作者自ら書き下ろしたというゲーム版が気になる!上手く乗せられてるなぁ。とまぁ、今回の本筋とは全く関係ないところでテンションが上がりまくったわけなんですが、あんな台詞吐かれたらテンション上がりますよ、ほんと。自分があやせ好きだと再認識させられた巻でした。出番の少なさだけが欠点か。伏見先生もっとあやせに出番を!
よし、一番書きたいことは書いた。ということで本筋ですが、黒猫もなんとまぁ遠回りなことをするなぁと。けどそれが必要であったという説得力もある程度あり、桐乃と黒猫双方が納得いったのなら今回の締め方は非常にうまかったのではないかと思います。桐乃と黒猫が本音をぶつけ合う終盤のシーンでは竹宮ゆゆこ先生お得意の心情ぶちまけ描写を思い浮かべたのですが、竹宮キャラの独白は相手のことお構いなしな所があるように思えるのに対して、今回の2人は共に相手を思いやっていることがしっかりと表現されている点が違いと言えるのでしょうかね。そこでしっかりと黒猫と桐乃の絆が描かれていたので読了感も良かったです。ただ、京介が終始振り回されていたのかと考えると可哀想でもありますが。
もうここでうやむやエンドにしても良いんじゃないかとさえ思ってしまえるほど読了感の良い話でした。麻奈実の位置付けだけはいまいちよく分からないですが、それについては今後確実に描かれるでしょうから気長に待ちます。でも次は日常描写の短編集的なものを挟んで欲しいかなと思ったりもします。主にあやせ方面で。