星刻の竜騎士Ⅳ

星刻の竜騎士(4) (MF文庫J)

星刻の竜騎士(4) (MF文庫J)

瑞智士記先生の『星刻の竜騎士Ⅳ』の感想です。
瑞智先生の作品が定期的に読めるということで個人的には非常にありがたいこのシリーズも4巻目。今回で今まで用意されてきた謎・伏線といったものが大量に明らかになり、物語が大きく進展したように思われます。特に今回はエーコにスポットライトが当てられ、非常にメインヒロインっぽい扱いを受けていましたね。正直いままでの扱いや心理描写の優遇などで個人的にはシルヴィアのほうに期待していたりするんですが、アヴァロン聖竜皇家の末裔という設定や急激なデレ描写がエーコに加わってしまったので、シルヴィアの扱いが今後どうなっていくのか不安を抱きながらも期待しています。過去にアッシュと会っているという設定も残っているので何とかしてくれると信じてます。
ストーリー面ではモルドレッドという完全悪役ポジのドラゴンが登場して、対立国家を巻き込んだスケールの大きい争いへとステージを移していく様子。ただモンドレッドの登場によってミルガウスが急に良い人として描かれるのには、薄々分かっていたと言っても少し違和感を感じてしまいました。ヴェロニカと共に今後の扱いが重要なキャラじゃないかなぁと思ったりしてます。
物語が急速に進展した今巻ですが、エピローグでアーニャの描写を挟んだりと謎はまだまだ残っている状況。前述の通り、今後はシェブロン王国やゼファロス帝国との対立に焦点が当てられるのでしょうが、5巻は小休止でラブコメ成分多めが良いなぁと個人的には希望しています。まぁ今でも十二分にラブコメですがね。
あと最後に、触手が好きなのはモンドレッドじゃなくて瑞智士記先生ですよね?