おまもりひまり

おまもりひまり　８ (ドラゴンコミックスエイジ ま 1-1-8)

今回は的良みらん先生の「おまもりひまり」の感想です。８巻が発売されたので８巻単品のエントリーでもよかったんですが、作品全体の感想のほうが書きやすそうなので。
この作品はお色気漫画にカテゴライズされるんですかね。作者の経歴からして当然なんですが、個人的には物語に期待して読んでいる作品です。もちろんお色気描写も好きですがね。最近は優人がタマさんや酒呑童子と対峙する過程で鬼斬り役になる決意をし成長していくところが話の主題でしょうか。優人の鬼斬り役としての成長と光渡しを使っての戦闘も楽しみですが、一番気になるのはひまりがいずれ暗黒面に落ちるのではないかという伏線。ひまりがラスボス化するという展開はありきたりと言えるかもしれませんが、ベタな展開は個人的には大好きなので見てみたいです。過去作のような暗い面が出てくれば、ひまり消滅エンドなんて展開もアリかもしれませんがどうでしょうね。
あとこの作品のもう一つの楽しみはスターシステム（って言うんでしたっけ？）。的良先生の過去の成人漫画作品に登場したキャラクターたちが登場するわけですが、名前だけのキャラを含めて現在は神宮寺くえす、各務森姉妹、小冬の４人でしょうか。飛白が出てきたときは歓喜しましたよ。これはソフィアも登場するに違いない！と今でも勝手に期待していますのでどうか的良先生お願いします。背景にちょっといるだけでもいいですから。世界観的な障害は全くないはずですし。
ただのお色気ハーレム作品としてだけではなく、純粋にストーリーを追いかけていく楽しさも持った良い作品だと思います。的良先生の作品は成人向け作品時代から割としっかりストーリーが構成されていたり裏設定があったりと、一般連載に向いていたのかもしれません。ドラゴンエイジを買う理由としてこの作品が大きなウェイトを占めている私みたいなのもいるのですから、一般向けへの移籍は成功だったのでしょう。単行本売上を見ても成功なのは明らかなんですが、ただ、再び成人向け漫画を描く的良先生を見てみたいなぁという思いもあったりします。