ゴールデンタイム2 答えはYES

今回は竹宮ゆゆこ先生の『ゴールデンタイム2 答えはYES』の感想。サブタイトルを見たとき某葉っぱ製PCゲームの潔癖症リストカッターを思い浮かべましたが、もちろんそんな展開じゃありません。
竹宮作品は田村くんは好きだったのですがとらドラを途中で投げてしまったのでどうしようかと思ったのですがイラストが駒都えーじ先生ときたら買わずにはいられない!というわけで買った1巻の内容なんてすっかり忘れてましたよ。あれ、万里って告ったんでしたっけ?まぁ覚えていなくても内容にはついていけたのでいいんですが。しかし竹宮先生の作品は毎回パターンが同じですね。前半ドタバタで後半に心情をこれでもかというほどブチまける。本当に毎回同じなわけですが、そこをしっかり読ませてくる勢いや、そこまでの展開については流石です。
内容については今回ある程度万里・香子サイドの話に収拾がついた形になりましたが、それよりも今後中心になるであろうリンダ関連の話が気になって仕方ありません。旧万里の記憶が戻るというのがこの手の話ではよくある展開ですが、どうなるのでしょうか。戻った場合は新万里の記憶は残るのか、香子はどういった反応を見せるのか、など気になる点はいくつか。ただ、表紙的意味でラストは香子エンドに収束することが確定しているでしょうから、そこまで持っていくまでの過程がどれだけ無理なく描かれるかに期待します。また、大学を舞台にした作品というのはとても少ないので、かなりリアルに描かれている大学生活の描写についても今後も描かれることを期待しています。履修申告あたりの話は結構共感できました。
唯一不満を述べるなら刊行ペース。遅いわけではないですが、半年経つと細かな内容は覚えてません。それでも前述の通り、一度読みだすと最後まで一気に読ませてしまう勢いは流石です。あとがきからすると3巻は8月でしょうか。今度は事前に既刊を読み直してから読むことにします。