星刻の竜騎士Ⅲ

星刻の竜騎士(3) (MF文庫J)

瑞智士記先生の『星刻の竜騎士Ⅲ』の感想です。

瑞智先生の新シリーズも早３巻目。今でもあかね色シンフォニアの続きを待ち続ける日々ですが、こちらはこちらで楽しんでます。瑞智先生の文章はすごく読みやすくて、現在私の中での作家ランキング１位独走中です。まぁそれは置いといて内容なんですが、今回はやっとドラゴンにスポットライトが当てられましたね。新キャラ・ルッカと彼女のパル・ガウェインの心の絆がこの巻の焦点でしたが、ストーリーは王道そのもの。もうベタベタです。しかし王道にはそう呼ばれるだけの魅力があるわけで、それに作者信者補正がかかってとても楽しく読むことができました。メインストーリー以外ではこれまで同様のMF文庫Jおなじみのテンプレハーレム展開が完備されています。ダブルツンデレヒロインのエーコとシルヴィアも徐々にデレ比率が高くなり、アッシュのハーレムが着々と進行中といった具合。一応ラスボス要素を持った（正体バレバレな）謎キャラも登場していますが、特にそちら方面でシリアスな展開になるということもなく安心してラブコメ作品として楽しめます。そして次巻では遂にエーコ覚醒とのこと。シルヴィアに持って行かれつつあるメインヒロインポジションを取り戻すことができるのか期待。
少し話が変わりますが、瑞智先生の作品はどれも作者が好きなものを好き勝手書いている印象を受けます。瑞智先生の好きなDTMや百合なんかがとても活き活きと、そしてとても読みやすい文章で表現されています。これこそがこの人の魅力であり、私がその作品に引き込まれた要因なのでしょうね。となると今作のツンデレや触手なんかも趣味なんですか瑞智先生。