乙女はお姉さまに恋してる2〜2人のエルダー〜

あけましておめでとうございます。(遅いですね)
てわけで新年最初の更新は、嵩夜あや先生の『乙女はお姉さまに恋してる2〜2人のエルダー〜』の感想です。

原作のPCゲームのノベライズをシナリオライター自らが担当した今作ですが、番外編などではなく基本的にはゲームのシナリオをなぞっていくだけです。もちろん丸々同じわけではなく修正個所や追加個所もいくつかありますが、大まかな道筋が同じなので物語自体に新鮮味といったものはないです。ただ今回このノベライズ版を読んで、主人公である妃宮千早のひねくれた面といいますか、人間味というようなものを原作より強く感じることができました。まぁ原作が半年も前のものですから当時の記憶もあやふやで、実は原作と大して変っていなかったり、当時の自分がそれを読み取れなかっただけという可能性もありますが、千早がこのノベライズ版でより人間臭いキャラクターに感じたというのが一番の感想ですね。もちろん人間味が出たからと言って千早の完璧超人さが揺らぐようなことはありません(笑)。その他の点はほぼ原作と同じですので割愛。
千早というキャラクターの魅力を再認識できただけでも満足ですね。やはり原作者自ら担当しているので安心です。欲を言えば続きではノベライズ版オリジナルのイベントなんかにも期待したいところですが、2巻が千歳関連、3巻が薫子ルートと無難に原作通りに進んで全3巻といった感じでしょうか。ファンとしては前作キャラと今作キャラの共演を期待してしまうところですが、それはまだ見ぬやるき箱3に期待した方が現実的でしょうかね。