まぶらほ メイドの巻

築地俊彦先生の『まぶらほ』の外伝のメイド編です。
本編にあたる短編に加え、長編・番外編・外伝と現在計29冊刊行されている長期シリーズですが、おそらく本編よりも人気があるであろうこのメイド編。正直言って私もこのメイド編のためだけにまぶらほシリーズを買っているようなもんです。あとは駒都えーじ先生のイラスト目当てですかね(オイ

そんな私のまぶらほシリーズ購入の支えとなっているメイド編ですが、あらすじは主人公・式森和樹を主人として迎えようと目論むメイドたちと、それを阻止せんとする本編ヒロインの宮間夕菜がドンパチするというストーリー。

本編でヒロインを務める夕菜が完全に悪役となり、ちょっともう取り返しのつかないところまで行っているのですが、そんなことは些細なことです(どうせ本編でもアレですし)。そんなことより重要なのがこの外伝のヒロイン・リーラです。和樹を主人にと迫ってくるメイド集団・MMM第五装甲猟兵侍女中隊の大尉である彼女は、家事全般から軍事関連、金融関係までなんでもござれの超人メイド。いつも冷静沈着であらゆる仕事をこなす彼女が、和樹のこととなると冷静さを欠き感情を露わにするのですが、それが物凄く可愛い!ベタですが本当に可愛いんです!別部隊のメイド・シンシアに和樹がキスされそうになったシーンなんてほんとニヤニヤが止まりません。駒都えーじ先生のイラストも加わってもう恐いものなし(?)です。また夕菜がマイナス方面に突き抜けてくれているのでリーラが余計に映えます。上で「メイド編のためだけに〜」なんて書いてますがぶっちゃけリーラのためだけに買ってます。

そんな読者心理を富士見書房の編集さんはよーく分かっておられるようで、最近は短編や番外編にメイド編の書き下ろしを掲載したりしてますね。「メイドはメイドで出してくれ!」という声もあるでしょうけど、どうせ全巻買ってますし。メイド編読めるのならどんどんやってくれ、と。富士見書房の思う壺ですね私。
ストーリーや置物主人公はともかくとしてキャラメイクに関しては築地先生は素晴らしいですね。後はこのメイド編がリーラエンドへと収束されることを願うだけです。