緋弾のアリアⅩⅣ 招かれざる海霧

今回は赤松中学先生の『緋弾のアリアⅩⅣ 招かれざる海霧』の感想です。
遂に出ました14巻!孫悟空のレーザーを如何にして攻略するかという場面でお預け喰らってから8ヶ月。待ってる間にキャストオフ・テーブルの文庫化やアリスベルの刊行があったりしましたが、それでもやっぱり本筋があってこそですからね。ちなみに表紙のかなめは挿絵こそあれ出番はほぼありません。前回のジャンヌといい、ほんと表紙が内容と関係ないですね。
前回の引きのカーチェイスでの孫との戦闘はレーザービームを撃たせないことでなんとか切り抜けたキンジたち。藍幇の曹操姉妹や諸葛静幻との交渉の場を設け、アリア姿のココたちとイチャラブしたりしながらも結局交渉は決裂。一度は逃れた如意棒にどう対処するかが今回の最大の見せ場でしたが、この場面で遂にスクラマ・サクスの出番ですよ!シャーロックから受け取って以来ほとんど出番のなかった大英帝国の至宝が遂に活躍する時がやって来ました。まぁ正確にはスクラマ・サクスだけでは対処できなかったわけですが、その点はアリアとのコンビネーションが今まで以上に強調されていたので良かったですかね。しかし2人がかりとはいえ遂にレーザービームまで防いじゃいましたか。アリアから突っ込みもありましたが、ほんともう人間じゃないですね彼は。
あと今回最後にヨーロッパ側の戦況がかなめから報告されましたが、キンジたちの敵である眷属側の傭兵として『妖刀』と『魔剱』が無双しているとのこと。いやぁ、ここで絡んできますかアリスベル。それも敵側。アリスベル側では今月の3巻で鳳の欠片が揃いそうな勢いでしたが、どうやらそう上手くは行かないということでしょうか。流石に前回44個欠片をゲットして3巻で終わったら打ち切り以外の何物でもないのでこれはこれでいいですが、まさか眷属側とは。アリスベルの親の仇って藍幇だったはずですが、なぜ藍幇のいる眷属側なのか?そもそもなんで2人が極東戦役に参加しているのか?アリスベル側の他のメンツはどうなったのか?色々と分からないことだらけでナチスが出てきたことよりもアリスベルとの繋がりの方が気になります。あぁ作者にまんまと乗せられてるなぁ。
そんな感じで香港藍幇を吸収しアジアを制覇したキンジたち。これから敵はナチスのカツェやパトラへと移っていきますが、やはりアリスベルとのクロスも大いに気になるところ。夏に出る本編の続きも非常に楽しみですが、今月の電撃文庫も俄然楽しみになって来ました。早く10日になれー!