これはゾンビですか?12 そう、私は愛を叫ぶ者

今回は木村心一先生の『これはゾンビですか?12 そう、私は愛を叫ぶ者』の感想です。久しぶりのラノベ感想記事ですね、1ヶ月ぶりですか。
前回セブンスアビスのメレンゲ・サルベリアによりメガロにされた織戸の能力で美少女となってしまった歩。周りの男が皆元に戻っているにもかかわらず、織戸のお気に入りだという理由で男に戻るのが遅れていた最中、ハルナやユーとともに美少女なままヴィリエの修学旅行に参加することとなる。
てなわけで、今回も前半はずっと歩はアユミのままです。イラストはカラー1枚モノクロ2枚。前回のアユミのノリそのままで、吸血忍者メンバーと下着選びをしたり、東京見物したり、旅館の風呂を満喫したりしてます。前巻から引き続き、木村先生、こぶいち・むりりん先生ありがとうございます。いやぁ、やっぱりTS美少女っていいもんです。しかし、当然終わりは訪れるもので、誠に残念ながらアユミは歩に戻ってしまいました。155ページのイラストには否が応にも歩が男に戻ったことを突き付けられます。もう本当に残念なことです。
さて、後半はメレンゲがヴィリエの修学旅行にメガロの大群をぶつけてユーを怒らせようとしたり、セブンスアビスの最後の1人・ドゥラークが登場してそれを阻止しようとしたり、岩のりを食べたユーが言霊の能力を発動させてしまったりとドタバタが続くのですが、そんな中でも後半はユーの独壇場でした。ここまでストレートに好意を示していると清々しい。可愛らしい事この上ないですね。ユー派の私としてはもう前半アユミ、後半ユーとダブルパンチで、セブンスアビスメンバーが出揃った割に大して進展していない本筋もまぁいいかと思えてしまう12巻でした。木村先生め、とことんドストライクをついてきやがる。
そんなこんなで、いつも通りといえばいつも通りなギャグメインで、ストーリー的なところはあまり進まず次回へといった感じですね。次回は遂に3大勢力のトップが一堂に会するということで、がっちりメインストーリーに絡んだ話になりそうで、そろそろ終わりも見えてくるのでしょうか。作者も次回作について語り出したのでそんな終わりの雰囲気が漂い始めましたが、さてどうなるか。もう一回くらいアユミを出してもいいんですよ、木村先生。