AKB49 恋愛禁止条例(5)

AKB49~恋愛禁止条例~(5) (講談社コミックス)

AKB49~恋愛禁止条例~(5) (講談社コミックス)

今回は宮島礼吏先生の『AKB49 恋愛禁止条例(5)』の感想です。2年目突入一発目のエントリーはラノベではありませんが、まぁそんなのは些細なことです。
4巻ラストでXデー公演を放棄したみのり。みのりは果たして帰ってくるのか!?という一番の山場からの続きでしたが、まぁ戻ってこないと話が続かないというのは分かってるんですが、それでもこの展開は燃えますね。すでに「浦川みのり」という存在が虚構ではなく、仲間やファン、そして吉永寛子にとっての現実であり夢となっていることをここに来て実が痛感し、今一度アイドルであろうとする姿に熱くならないはずがありません。うん、素晴らしく少年漫画してます。チケット売り上げ結果発表の件はあからさまなご都合展開ではあるんですが、そこに突っ込むなんて野暮なことはしません。漫画らしさが出た展開とご都合展開は似て非なるものですから。
後半はみのりが正規メンバーからのアプローチを受ける実在メンバー当番回をはさみつつ、正規昇格という次の目標が浮き彫りとなってきたといった展開。そんな中で新たな問題がヒロイン・吉永寛子に襲いかかるわけですが、遂に吉永さんにスポットライトが当たって来ましたね。Xデー関連で実にとっての吉永寛子の存在の大きさは表現されましたがあくまで間接的なもので、彼女が直接物語に関わってくることは今までなかったですから、これは大きな進展ですね。やはり主人公が主人公らしくあるように、ヒロインもヒロインらしくあるべきですから。
この5巻で一区切りついたAKB49。やっと吉永さんが出てきたのが印象的だったんですが、現在マガジンでは岡部さん当番回が絶賛連載中なんですよね。吉永さん頑張るんだ!あんたがこの漫画のメインヒロインなんだから。もっと前に出てこないと前田、高橋、大島ら実在組に負けてしまいますよ。まぁみのりのサクセスストーリーだけに焦点を絞っても漫画の面白さは十分に保てるとは思いますが。
ところでこの漫画、はじめは読切の予定だったんですね。連載を継続したマガジン編集は本当にいい仕事してます。