星刻の竜騎士1

星刻の竜騎士(1) (MFコミックス アライブシリーズ)

星刻の竜騎士(1) (MFコミックス アライブシリーズ)

今回はRAN先生の『星刻の竜騎士1』の感想です。
瑞智士記先生の原作小説のコミカライズである本作はコミックアライブに掲載された1話から5話までを収録しています。原作1巻のネクロマンシアが街に現れてエーコが捕まるあたりまでですね。私はアライブはチェックしていないのでどの程度修正が加えられているのか把握していませんが、アライ部ブログなんかを見る限り色々と追加されているようです。登場時点でのエーコは服を着ていなかったので、漫画にすれば当然肌色比率は高くなるでしょうし単行本化に際しての加筆修正作業なんかもあったりするのではと思っていましたが、ここまで露骨に押してきますか。まぁ原作からしてラブコメハーレム主体のファンタジー作品ですから、こういう路線は間違いではないんでしょう。
ただ、原作ファンとしてはそれらのエロ押しよりも原作の再現度の高さに驚きです。ストーリーはもちろんキャラクターのビジュアルもしっかり再現され、原作ではイラストがほとんどなかったドラゴンもしっかりと描かれていて、ライトノベルのコミカライズでここまで再現してくれるのなら原作読者としては文句のつけようがありません。ページをめくるごとに「RANさん描くの大変だったろうなぁ・・・。」なんて思いながら読んでました。また、原作ではおなじみの触手もしっかり登場してますよ。さすがコードネーム『触手』。
原作が好きなら間違いなく納得のいく出来だと思います。個人的には2巻以降増えていくであろうシルヴィアの出番が待ち遠しいです。もちろん原作未読でも十分楽しめる作品になっていると思うので、ここから『星刻』に触れる人もきっと増えるでしょう。原作との互換性の高い非常に完成度の高いコミカライズですね。そんな感じで星刻の竜騎士の読者が増えて、その流れで瑞智ファンが増えてあかね色シンフォニアの2巻が出るところまで夢想してむなしくなったのでここまでということで。