角川GHDがMFを買収

ラノベ読みとしては中々に興味深いニュースがありましたね。
http://www.mediafactory.co.jp/files/default/1318390244.pdf
電撃、富士見F、角川S、ファミ通を擁する角川グループが、MF文庫Jメディアファクトリーを買収・完全子会社化するとのことです。MF文庫Jが角川系列となることで現在のラノベレーベルTOP5が全て角川系となり、業界シェアは90%を超えたりするとかしないとか。いやぁ、ものすごい独占市場ですね。ここまで来ると清々しい。非角川筆頭だったMFが買収されたことでラノベ業界がどのように変化するのかは非常に興味深いですが、案外なにも変わらなかったりしそうですね。角川系レーベルも読者側から見たらそれなりに境界があるように見えますし、MF文庫Jも親会社が変わるだけで現状を維持できるんじゃないかなぁなんて思います。まぁ読者からしたら、値段が上がったり刊行基準が大幅に変更したりしない限り大した影響はないですから。
以下、私の勝手な少し古いMF文庫Jに対する印象です。
それにしてもMFが今では富士見Fと肩を並べるんですよね。近年の極端な萌え路線が成功して『僕は友達が少ない』『インフィニット・ストラトス』『変態王子と笑わない猫。』などの人気作品を多数輩出する大手になったわけですけど、個人的には『ゼロの使い魔』を中心として生え抜き作家陣が整いつつあった2000年代中ごろあたりのイメージが一番強いです。具体的作品を挙げるとすると、

  • 桑島由一『南青山少女ブックセンター』(2004/06)

南青山少女ブックセンター〈1〉 (MF文庫J)

南青山少女ブックセンター〈1〉 (MF文庫J)

  • 平坂読『ホーンテッド!』(2004/09)

ホーンテッド! (MF文庫J)

ホーンテッド! (MF文庫J)

蟲と眼球とテディベア (MF文庫J)

蟲と眼球とテディベア (MF文庫J)

ネクラ少女は黒魔法で恋をする (MF文庫J)

ネクラ少女は黒魔法で恋をする (MF文庫J)

悠久展望台のカイ (MF文庫J)

悠久展望台のカイ (MF文庫J)

暗闇にヤギを探して (MF文庫J)

暗闇にヤギを探して (MF文庫J)

ここらへんのラインナップを見ると「あぁ、MF文庫Jだなぁ」なんて思ってしまいます。さすがに創刊初期のラインナップはアニメなどのノベライズ系が多かったですし、ここらへんのラインナップが私の中での印象です。前述の通り、私の勝手な印象ですが。"萌え魔改造"なんて言われる近年のレーベル方針も嫌いではないですが、時々でいいですから露骨な萌えハーレム路線でない作品を読んでみたいなぁなんて思ったりします。ということで穂史賀雅也先生の新作をそろそろ出してくれないでしょうかMFさん?